(承諾を取った上で掲載します。大急ぎで訳したので、途中で少し修正するかもしれません。)
死者を出すことにノー、暴力的衝突にノー
―ティプニス紛争について―
2011年9月18日、ラパス市
この書面に署名した者たちは、サンフランシスコ教会前広場に設置された監視団に自発的に参加し、イシボロ・セクレ国立公園の先住民の行進によって引き起こされた対立が解決されることを要求する。脅迫や騙りや暴力という手段に訴えるべきではなく、ユクモ村に向かう途上にある何百人もの女性男性、お年寄り、そして子供たちを「吹っ飛ばす」という脅しがなされるべきではない。私たちは、傲慢なふるまいに対して、そして行進に加わる者たちの動機を貶め、「変革の過程(proceso de cambio)」と称されるものへの反対者として見せかけようとする言いがかりに対して、反対の声を上げる。
既に時代遅れになった発展や国の偉大さという観念の旗手となった現政権の主要な指導者たちによって、何十年も前から自由主義、ナショナリズム、そして新自由主義を担ってきた右派たちの開発主義的な夢が再び具体化しようとしている。それは、森林をなぎ倒し、セルバ地域を「生産的」な農牧業の土地へと変え、先住民族をエコ・ツーリズムの隙間あるいはショーウィンドウへと追いやるものである。そこでは先住民族は、自らの生態・生産面に関する知識を放棄し、「インディオ」という装束をまとい、消滅の過程をたどる種族として、国境を越えた観光客たちの同情の対象となるのだ。
現在の対立を取り巻く指導者層の利害には、おべっか使いの汚れた指導者たちの悪意ある暗躍と、何人かの先住民指導者たちの政治的野心などがあり、これが行進に加わる者たちを出口のない隘路へと導き、これらの者たちの生命と安全に深刻な危険をもたらすことになってしまった。罪のない子供たちが馬鹿げた対立の犠牲者や殉死者となる可能性があり、これは民主主義的共存のいかなる形にも反する侵害である。
多くの人が発言していて、言葉は溢れているが、行動が足りていない。しかしながら、CONAMAQ、CNMIB、CPIBなど様々な社会組織が、芸術や文化に携わる若者たちと共に、公の場面に姿を現すこととなった。これらの組織と人々は、言葉から行動へと移るようにと、怖れからであれ打算からであれくつわと自己検閲に屈しないようにと、私たちに呼びかけている。政府がこの紛争に対して示してきたような、ひどく無骨で盲目なやり方に対して、私たちがオープンに顔を覆い隠すことなく声をあげるようにと呼びかけている。国の側の主要な登場人物―エボ・モラレス(大統領)や内務大臣サチャ・リョレンティ―が公の場に姿を現していないことは、いずれ起こる衝突と流血の事態に対して自らに火の粉が及ぶことを避け、自らの支持勢力―自らが誘惑し腐敗させた勢力―の側に罪をなすりつけようとする条件が整いつつあるのではないかと疑わせる。したがって、我々はこの監視団とそこから生み出される全ての行動に自発的に参加し、以下の点に基づく呼びかけを行う。
1.対立と暴力が紛争を支配し、右派と堕落した東部諸県勢力の政治的打算が再興する土壌となることを許すことはできない。これらの勢力が開発主義的政策を最初に打ち出したことを忘れるべきではなく、そして現在アルバロ・ガルシア・リネラ(副大統領)とその取り巻きが恥を忘れてそれを推進しているのである。
2.何百人の女性男性、お年寄り、そして子供たちに対して渦巻く死と抑圧の脅迫を前にして我々は無関心でいることはできない。これらの人々は、いかなる政治的利害と打算以前に、どのような建設会社との契約署名についても、自らの祖先からの生活領域に押し付けられようとする開発モデルについても、事前の相談を受けなければならないとする、憲法上認められた自らの権利を行使しているだけである。
3.エボ・モラレス政権が対外的に格好よく発した「大地の女神(pachamama)の権利を守る」という宣言とは裏腹に、全てを略奪する開発主義は土地に対する侵害であり、我々の兄弟姉妹である先住民の人々が何世紀も維持してきた、もう一つの共同体的経済のあり方に対する侵害でもある。
4.私たちは、すべての物質的または知的な創出にかかわる分野に存在する、良心ある人々、地域に根差した組織、環境主義のグループ、労働者たちなどに対し、この監視団に加わり、政府が我々に押し付けようとする開発モデルについて公の討論を行い、演説の言葉と実際の公共政策の間の乖離を助長する二枚舌の姿勢を拒絶し、暴力と騙しによってこの紛争を解決しようとする民主主義の殺害をくい止めるよう呼びかける。
ティプニスの行進において、一人の死者も出さず、一人の負傷者も出すまい
略奪的開発主義に関するオープンな議論を
知識人だけでない全ての人々の間での対話を模索しよう
脅迫、二枚舌、嘘はもう十分だ
生命と民主主義と母なる大地の権利を守るために
大地の母神に万歳
発起人:El Colectivo 2
(Beatriz Chambilla Mamani, Nina Mansilla
Cortéz, Violeta Montellano Loredo, Rolando Pinaya Pérez, Álvaro Pinaya Pérez,
René Pucho Alejo, Silvia Rivera Cusicanqui)
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