domingo, 2 de septiembre de 2012

振り返って、先を見て、自分の道を歩く

私も編集に協力した雑誌Historia oral: Boletín del Taller de Historia Oral Andinaの第2号がボリビアのラパス市で刊行されました。

この組織のメンバーと知り合ってからは既に約10年近くになっているのですが、これだけの時間を経てやっと一緒に何か仕事をするという所まで来れたという感慨があります。私は途中にある論考一つと、実は巻末にあるアイマラ語原文とスペイン語翻訳の二言語対照テクストの校訂と翻訳を共同で行っています。

私の論文自体は、昨年のTHOAの創立記念日の記念イベントで話すよう依頼されて、そのために作った原稿が基になっています。現在作業中のアイマラ語のオーラルヒストリー文書の分析の取っ掛かりと、THOAとアイマラ語の未来を展望せよという依頼の、二つの目的の合体技の文章です。分析自体はまだ継続中で、いずれ進展したバージョンを発表することになりますが、長丁場の作業になるので、まずはこの2011年時点で考えていたこととして貴重な記録になっていると思います。
(ただし、アイマラ語からの分析も、もう一段言説分析に踏み込んだ部分も、まだまだ未熟です。)

論文は、(私の場合)そこで扱っている具体的なテーマとは別に、誰かに対峙しながら書いている。私はこの10年間、師匠のシルビア・リベラ・クシカンキという社会学者の思考に、魅了され、圧倒され、そしてどうしていいのか分からなくなった。そういうことと離れて自分だけの研究をするということが、私にはどうしてもできない。

<新しい領域を切り開く>というのは独特の才能だ。その際には、軋轢が生まれ、自分は矛盾を抱え込み、何かが現実とずれて、そして周りの人々とずれて、それでも感じよう生きようとする力強さで、周りを引き込み引っ張り、時代全体を動かしていく。私の師匠は、そういう強い個性を発する人だ。

私は、どうもそれができない。でも、私の師匠の思考は長い年月を通じて彼女の声とともに私の身体に染みついた。時代を引きずらなくても、一人でも、もっと違う形で、周りの空気を独特に震わせ続けることはできそうな気がする。

とても不思議なところにやって来た。呪術師の知を含めたアイマラの先住民主義(インディアニスモ)が色濃く漂う集団の中で、なぜかアイマラ語が出来る方に自分が位置付けられるようになり、気が付いたら越えたいと思っていた線を越えて、そして遥か彼方へと途方もない領域に入り込んだ。

師匠と同じ所に論文を載せることができたのは幸せだし、アイマラ語で仕事ができる現状が嬉しい。私はこれを何とかして守り抜かなければいけない。



Historia oral: Boletín del Taller de Historia Oral Andina, no.2

Índice


Presentación

HISTORIA ORAL
Entre el pasado y el presente: La memoria oral como estrategia metodológica en la reconstrucción histórica (Pedro Velasco Rojas)
Historia oral y testimonio: Un análisis comparativo (Lucila Criales Burgos)
Historia oral: La oposición a la historia tradicional (Álvaro Linares Salinas)
Historia oral: Forjando y definiendo identidades (Filomena Nina Huarcacho)
Retomando la historia oral de Santos Marka T'ula y de los caciques apoderados (Mamoru Fujita)

MEMORIA
La "amxasiña" como la memoria cíclica: La importancia de los iconos, tejidos, y los audiovisuales en la historia oral (Cristóbal Condoreno Cano)
MITO E HISTORIA
Mito, olvido y trauma colonial: Formas elementales de resistencia cultural en la región andina de Bolivia (Silvia Rivera Cusicanqui)
El mito de "Chuqil Qamir Wirnita" como la retoma del territorio indígena (Rodolfo Quisbert Quisbert)
El mito de Chuqil Qamir Wirnita y Santos Marka T'ula (Manuscrito compilado por Tomás Huanca)
Chuqil Qamir Wirnita contada por la doña Catalina Cuyabre (Entrevista realizada por Filomena Nina Huarcacho)

下の写真が今では希少品となってどこにも見つからない第1号です。