miércoles, 30 de abril de 2014

異なる言語の第一歩の暴力

外国語の授業の第1課に差し掛かると、自分が話し伝えようとしていることがとても暴力的であることに怯む思いがする。なんなのだろう、これは。何かの言語がこうなっているという、端的にそのことは、ものすごく暴力的なことで、すべての根本にある暴力のようなものを、外国語の授業の第1課という隠れ蓑をまといながら、自分がふるっているように思う。そして、みな、いつのまにかその暴力と平気で戯れるようになって、言語好きへとなっていったりもする。でも最初に戻ると、なんてびっくりするほどの恐ろしさなのだろうか。

viernes, 18 de abril de 2014

田無(たなし)つつじの本手生け


たぶん全部で11本ほど入っているはず。

つつじは矯まらないと言われているが、これはそんなことはなかった。季節によるものなのか(春先の枝は粘りがあるものなのか)、むしろこのツツジの種類によるものなのかは要検討。ただし、節の上下すぐの所は簡単に折れるので注意する。

変化のついたかたまりをどう作っていくのか。初めてツツジを生けたので、できるだけ少ない本数でいこうとしたのだが(本数が多くなってくると自分が何をやっているのか分からなくなってくる)、ある程度の厚みをつけて、整理をしていく。

指使いが生み出していく枝合い

この前の利休梅は、形を作りづらくお生花(伝統花)に向かないと物の本などには書いてあるようだ。よくそれであんたあそこまで行ったね、と先生にほめられた。新しい素材を開拓できただろうか。

もう人前に出てくることはなくなってしまった、我々の会の会長の生け方を思い出す。あの人の指がすっと通るだけで、その枝に、その葉に、味がうまれてくる。岩のような豪気な梅の生け方をすることに衝撃を受けたものだったが、あくまでもその指使いは繊細で柔らかく、魔法のような丁寧さが込められていた。

そういうものが少しでも伝わって、少しでも自分の形の味わいにつながっていくといい。

一度知ってみるといろいろと気付くもので、スペイン語を非常勤で教えに行っている大学への道すがら、利休梅が白い花をたくさん付けているのをみた。そうか、きみはこんなところにいたのだったか。

viernes, 4 de abril de 2014

「外国語スペイン語」業界に身を置いて

新年度が始まろうとしているときに。

大学で外国語としてスペイン語を教えるようになって、本当の意味ではこれまで自分がスペイン語を教えることになると思っていなかったらしいことに私は気付いた。真面目に勉強していなかったというわけではなく、私は私でスペイン語で色々とやってきたのではあるが、教えるとはどういうことなのかそれほど考えていなかったのだった。

今の時点でどういうことかといえば、一つは、ラテン語と中世スペイン語を勉強していただろうと思う。(あとアラビア語。)日本語の古典文法や漢文訓読を大学受験生に教えたりして生活してきた私が、ラテン語をまったく知らないとは、そもそも首尾一貫性を欠いている。もう一つは、スペイン語の言語学についてもう少し事前に分かって、そして言語学と言語教育の関係について進んでいる考察についてもう少し分かっておきたかった。

Academia(スペイン王立アカデミー)の『新文法』(Nueva grámatica de la lengua española)二巻本と『記述文法』(Gramática descriptiva de la lengua española)三巻本は画期的で、とても役に立つ。そして、駒場のスペイン語部会の上田博人先生のここまで積み重ねた業績とそこでの考え方、それを外から眺めるのではなくてその現場で仕事をできることには、救われた思いがする。このとがった考え方が傍になかったら(ご本人はそのようには思わずただただ真面目にやっているだけなのだろうが)、私はおそらく途中でうんざりし始めていたと思う。

そして、今のスペイン語の教科書業界の状況は、やはりおかしい。missing middleといって、間をつないでくれるものがなかなか存在しない状況は、到る所にあるとはいえ、履修者を数で確保できることを基盤として初級の教科書ばかりが乱立し、中級の興味深い教科書は驚くほど少ない(ごくたまにあるし、自分の頭の中も含めればそれほど世の中捨てたものではない)。そして、スペイン語の「語学」と「地域事情」的なものばかりが幅を利かせ、本格的な「地域研究」に向かうための教科書はない。スペイン研究でもラテンアメリカ研究でも、日本語で教科書として使えるものが(大して)なく、そして、文学以外のものは驚くほど日本語に翻訳されていない。

文句を言うというよりは、以上を自分の抱負として、今年度も仕事を始めよう。

martes, 1 de abril de 2014

利休梅(りきゅうばい)


とてもメジャーそうな名前の花なのだが、なんと私は初めて見た。お花屋さんが「この季節の花です!」と勇んで持って来て、しかしお生花(せいか)でこれを見たこともなくやったこともなく、先生と二人で木の味を確かめながらの試行錯誤となった。

きれいな白い花がたくさんついている。私は気に入った。

写真は本手で11本入っているのだが、ためるときにゆるやかな曲線を作っていくくらいが限界なので中流し生けに本来はすべきだったようだ。節のあたりで比較的直ぐに割れて折れるので、節以外の所を引っ張りぎみにためていくとうまくいく。花はクタッと下を向いたものをカットしていくとよく、幾つか取っていくと全体が上向きになる。

非常によく水を吸う。

来年この時期になったら、思い出してもう一度持って来てもらおう。そのための記録。