domingo, 31 de agosto de 2014

空港の話(クスコ空港CUZ)

空港というのはとても不思議な場所で、飛行機もとても不思議な乗り物だが、ラテンアメリカの比較的小さな空港をよく使う私は、欧米の大きな空港を行き来する場合とは少し違う経験をしていることになるだろうか。

ペルーのクスコ市の空港は街のど真ん中に位置しているが、空港に入ると、同じ町の空間にいるはずなのに、何か別の膜で遮断されたような感じを受ける。それは併行した別の世界に遮断されてしまうような感覚であるときもあれば、自分がそこにいてもいいもう一つの世界の中にあと少しで戻ってくる感覚である時もある。

それを隔てているのは、セキュリティチェックという物理的な存在でもあれば、飛行機という乗り物の機体の感じであったりもする。でも、次第に人が増えて大きくなっていくここの家族の、小さな女の子が私に別れの挨拶をするのを忘れて遊び続けていて、周りの大人も全然気づいていなくて、後から慌てて走ってきて、ここから先は旅行客しか入れない線をわき目も振らずに駆け抜けてきた。係員の人も、一旦制止しようとして、事態を理解して、そのままその子を通してくれた。この隔ては、自分の気持ちも、他人の動きも、少しずつそれを越えて浸透してきたりする。

クスコは、昔むかしは、風のせいで午前中にしか飛行機の発着ができなかった。しかし、いつしか午後の日のある時間まで飛行機の発着ができるようになって、しばらく前に夜間発着に向けた投資をするという新聞記事を読んでいたら、なんと今回来てみたら、夜の早い時間にクスコに到着し、出発するフライトが設定されていた。

クスコを出てリマに向かう最終便は、普段の観光客でごった返している様子が少し和らいで、人も少なく穏やかな出発だ。出発の時に、リマからもう一つ飛行機が着陸してきた。これはクスコで夜を越して、クスコ早朝初の便になるらしい。クスコで夜を越す飛行機も、昔はなかった。

私が初めてペルーに行った1999年は、元々はチリの国営航空で民営化されたラン航空が初めてペルーに参入し始めた年でもあった。アエロペルーという何とも危なっかしい航空会社が、まだ最後の姿をとどめていた。アエロコンティネンテという航空会社にも何度か乗ったけれど、結局はラン航空の機体の新しさと投資が後押しした動きに、私はここまでずっと乗っかってきた。

No hay comentarios.:

Publicar un comentario