sábado, 14 de septiembre de 2019

アンデスの街と谷筋

アンデス高地にいると、山と谷の筋がどう走っているかに自然と気が向くようになるのだが、これはアンデスの街の中でもそうだ。

流れ下る水は街の中にも起伏を作り出す。街中では暗渠化されているようなこれらの水路は、その直前では地上に出ていて、そこで人々が集まって洗濯をしていたりもする。そういう場所に遭遇すると、「ここもそうだったのか!」と思い、起伏にとんだ街の成り立ちが目に入ってくる。このような谷筋が、街の地区の間の境界線になっていることも多い。

新しい街区が展開していく山の筋によっては、湧水が豊富にあり、街中なので既に飲料水には適さないらしいが、多くの家が水道水とは違う水源を自分の家に引いていたりするらしい。 下の写真のサルスエラ(Zarzuela)地区もそうだが、うちの家族の真ん中の娘が住み始めたアラワイ(Arahuay)地区(ここ10年くらいで、土地が占拠され、少しずつ街の姿をするようになり、数年前からバスの路線がそこまで延びるようになった)でもそうなのだそうだ。

かつて2000年にはボリビアのコチャバンバ市で水をめぐる外国企業との大きな紛争が展開したが、その一因には各家庭が水道水以外の水の使用を禁止されたことがあった。その背景には、アンデス高地独特の水の流れとその利用があることを、これらの街の地形はまた教えてもくれる。
クスコ市サルスエラ地区の脇を削っていく谷

No hay comentarios.:

Publicar un comentario