martes, 7 de agosto de 2012

聖人(聖子)の下で踊り続ける悪魔の群れ?

El ñiñito San Salvador de Mecapaca

毎年8月6日は、メカパカ市のサント(守護聖人)サンサルバドールのお祭りだ。この日は同時にボリビアの独立記念日でもあるのだが、メカパカ市は独立記念日の市民パレード(desfile cívico)を前倒しして、6日はお祭りという日程をとっている。

小さな町の狭い路地に、バンダ(金管楽隊)の短調の不協和音がこだますると、地中の世界(manqha pacha)から悪魔(diawlu)が湧き上がってくるような感覚に襲われる。町の広場を取り囲む空間がその性格を変えて、取り囲むアンデスの山々を、そして真っ青な空を、自分の身に感じる。気合いを入れて(con ganas)、何かに取り憑かれたように、私たちは踊り始める。

教会の高台に聖人が陣取り、その下を異形の者たちが踊りながらうごめいている。これはまるで私たちが悪魔の群れではないか。

うごめく悪魔の遥か上に聖人が位置を取っているとするならば、我々人間から見ると、カトリックの聖人も、アンデスの雪を抱いた山々(achachilas)も、そして大空を飛ぶコンドル(kunturmamani)も、全てが並列に並んでいいような気が、私もしてくる。

アンデスの人間の存在を悪魔の位置に見立て、そこから全てを発想していく。かつてはカトリック教会が先住民を下に見るために導入した考え方を、下に陣取って下から逆転させていくような、わたしの師匠(Silvia Rivera Cusicanqui)が提唱しようとしているそういう考え方を、踊ってきたお祭りであったことだよ。


追記(8月8日):友人に教えてもらったのだが、6月から聖人(サント)が連なって、8月のこの先から聖母(サンタビルヘン)の連なる季節になる。その間の丁度今くらいの時期に子ども(ニーニョ)が来るのだそうだ。なるほど。この場合は「聖子サンサルバドール」となるのかな。

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