domingo, 8 de enero de 2012

アンデス渓谷部の繁忙期

今年もやはりこの話が続きます。

高原部(アルティプラノ)とは全く異なる農業サイクルをたどる渓谷部では、先月ジャガイモの収穫がもう終わっていて、今はトマトやらトウモロコシやらの最盛期。うちの家族は小作のような形で土地を得ているので、半分くらいは持って行かれるけど、やはり採りたてのチョクロ(白トウモロコシ)の味は格別。ここではウミンタ(humint'a)という、白トウモロコシをすりつぶしたねっとりとしたものに、レーズンやチーズを入れて、トウモロコシの葉で包み直して、オーブンで焼いたものがあって、うちはそれを来週作ろうということになっている。すりつぶすので腕がとても疲れるのだけど、すごく美味しいのだ。

そこから先は、おばあちゃんと二人でトウモロコシを収穫しながら。

ここの地域の農業組合は、(確か)税金の滞納に乗じて(…所有者が死んでその後の手続きを適切に家族がしなかったとかかもしれない)、二か所の土地を占拠するという実力行使に出ていたのだった。片方の土地には学校を建てたいということになっていて、そこの書類手続きのために組合構成員一世帯あたま400ボリビアーノスが徴収されることになった。全部で37世帯。高っ!日本の通貨で6000円くらいなのだけど、この家族のお母さんの月収の80パーセントだよ!そして、その土地は市(メカパカ市)の所有になって、学校の誘致・運営とかも市の担当になるはずなのに、そこまでの過程で組合が資金を負担するんだと気付いて、世間勉強になった。

そしてさらに、先生に金を払わないといけないとおばあちゃんがボヤいている。先生の給料は教育省から支払われるんでしょうと聞いてみると、うちの子供の行く学校の音楽の先生が別のところに移りたがっているらしく(農村部ではそういうことはよくある)、引き留めるために組合から少し余分にお金を出すんだということらしい。なるほど…。うーん…。

今年は梨がかなりの不作。プラムはほとんどだいぶ熟れてきている。渓谷部では霜が降りないので、ジャガイモベースの保存食品(チューニョとトゥンタ)が作れない。だから、毎年家族から誰かが物々交換をしに高原部(アルティプラノ)のチチカカ湖畔の木曜市に出かけていく。今年は今週行こうということになっていて、前々から行きたい行きたいと騒いでいた私も付いて行くことになった。

(補足―以前の記事の訂正)
あの後いろんな人に聞いていたら、どうもニワトリはそもそも夜は高いところで寝る習性を持っているらしくて、木に梯子を立てかけておくと普通に上っていくらしい。そうだったのか!

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