lunes, 15 de octubre de 2012

死の匂い

「うちのおばあちゃんはね、自分とこで食べられないものが好きなんだよ」と娘が言うので、サバロ(sábalo)という低地から運んでくる魚を買って、小麦粉とほんのちょっとのトウガラシ粉で揚げて、皆が大喜びだ。お裾分けをもらった猫と犬も大喜びだ。このおばあちゃんは、「死んだら何も持って行けないが、食った物だけは自分と一緒にあるだろ」というのが口癖で、その通り、日曜日に美味しい昼ご飯を皆が揃って食べると、何もにも替え難い満足感がそこに生まれる。

もうすぐボリビアも死者の日(Todos santos)が近付いてくる。

死の匂いというのが、濃くなったり薄くなったりしながら、そこにある。濃くなってくると、いたたまれないような気持ちになる。いつまで続くのかもわからない今がまだそこにはあって、そして本当のその瞬間にはそこにいられないかもしれないという思いが追い打ちをかける。生きていくこと自体が本当に本当に大変で、そして全ては取り返しがつかない。

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