ボリビアで大好きな食べ物の一つにwallaqiという魚のスープがある。wallaqiñaはアイマラ語でhervir, bullir(沸騰する、沸き立つ)という意味。チチカカ湖で捕れる魚の一つにkarachiという魚があって、小さくて骨っぽくて食べにくいのだけれど、とても美味しいだしが出て、身も実は香ばしい。ペルーのクスコで僕がお世話になっている家族は、真ん中の娘が妊娠したときに、力を着けるために(ラパスのとはちょっと違う)karachiのスープを作って食べさせていたらしい。ラパスのwallaqiは、黄トウガラシをベースにしたスープで、ジャガイモと、チューニョ(ch’uñu)と呼ばれる黒い乾燥ジャガイモを戻したものと、あとは魚が入っている。
ラパス市内にロドリゲス市場という大きな市場があって、週末は付近の道路も露店で全て埋まる、その市場からPlaza Belzúに向かって下りていく道に、週末は大量の人が群がってその中で一人のおばちゃんがアタフタして[そのせいで]ブスッとしている。¿Hay todavía señora?(まだある?)と聞くと、Siempre hay, pero no hay tiempo de servir.(あるけど、よそう時間がないんだよ)と横で待っている人が茶化してくる。我先にくれくれと言う人たちと張り合って自分の分を確保して、小椅子か道ばたの段に座って、魚の身をむしりながら食べる、食べる。最後にスープだけyapa(aumento、おかわり)ができる。11時を過ぎるともう無くなってしまう、午前中の食べ物だ。
誰にも役立たない情報かもしれないのだが、前に人と一緒に行った、エルアルトのCruce a Villa Adelaから一ブロック入ったところに出ているwallaqiの露店もおいしい。(追記:どうもPuente Avaroaのwallaqiも美味しいらしい。行ってみねば。)
そのあと新聞を買って宿に戻ろうとする途中でレストランの中から声をかけられる。去年一年間住まわせてもらっていた小森さん一家のご主人のお父さんとお母さんだ。
アンデスのトウガラシにlocotoというものがあるのだけど、この家の名物は、それを種を除いて刻んで醤油に漬ける、その名もlocoto con shoyuという発明品があり、これがなんとchicharrónやlechónを含めて様々なボリビアの料理に本当に良く合う。僕は去年病み付きになった。(locotoは、上の黄トウガラシ(ají de vaina)とは違う。それ以外にも緑で小粒でめちゃ辛いurukipaというトウガラシがある。)
時間がないときは粉末locotoを買ってきて、醤油をぐじゃぐじゃっと混ぜるだけでも十分にその役を果たす。
今回の滞在でも一度ご飯にお呼ばれする予定で、今から楽しみ。新しい土地で人が生み出すご飯の味には、ピリッと効いた魅力があると思わせてくれる。
sábado, 7 de agosto de 2010
食べ物の話題二種
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