週末の昼前に、ニンニクとトウガラシが煮えるよい香りが漂う。
豚肉というのは、ちょっと特別なときに食べるご馳走で、日本に住んでいるときとの、この感覚の違いがなかなか面白い。そして薄切りの肉というのがそもそも存在しない。この豚肉を使ったトウガラシスープがボリビアではフリカセ(fricasé)と呼ばれる。フリカセはラテンアメリカ・カリブの各地に同じ名前の料理があるはずだが(そもそもどれだけ種類があるのだろうか)、ボリビアのはニンニクと黄色トウガラシがベースになり、イェルバ・ブエナ(hierba buena)という少しミントに似た香草を使うものだ。豚肉は必ず皮付きのものを買い、皮が十分に柔らかく煮えてくると出来上がりになる。上の写真は、出来上がりのフリカセをよそっているところ。ジャガイモの乾燥保存食チューニョと、白トウモロコシを茹でたモテ(mote/mut'i)が必ず入る。
休日や特別の日のご馳走で、ついつい勢い込んで食べ、食べ過ぎてしまう。家族の皆が幸せな気分を味わう料理だ。
(2015年3月8日Yüpampaの家で)
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