domingo, 10 de marzo de 2013

アンデスのご当地パン

アンデスの各地には、その町ごとの名物といえるパンがあったりする。ペルーのクスコ市付近だと、インカの聖なる谷(valle sagrado de los Incas)ではピサック(Pisac)という町のパンが有名で、クスコから南に行く街道に出るときには、オロペサ(Oropesa)という町の巨大なパンが有名だ。

たぶんこれは、その町の標高の違いや、オーブン(オルノ、horno)の作られ方や、粉の種類や配合が組み合わさっているのではないかと思うのだけど、これは想像して楽しんでいる段階で、確かめたわけではない。これは「どこどこのパン(Pan de XXX)」と呼ばれ、その名前を口にするとみんなが「あぁ~」と言う。

ボリビアはラパス市自体にもマラケタ(marraqueta)と呼ばれる、<小型バゲットしかし中ふかふか>のパンがあって、私はボリビアを離れているとこれが恋しくなる。ラパスからティワナクの町と遺跡に向かう街道で高原(アルティプラノ)に出ると、ラハ(Laja)という町があって、そこのパン(Pan de Laja)もどこかピタパンに似たような独特の味わいがする。

そして私はこの週末に新しいご当地パンを発見した。これはラパス市から渓谷部に下る街道沿いにあるパルカという小さな町(ムリーリョ郡第一地区の中心-Capital de la Primera sección, Provincia Murillo)のパン(下の写真)で、形はマラケタに似ているのだが、三倍以上大きく、なんとも形容しづらいのだが全体がもう少しサクッとしている。


私はミニバスが止ったときに殺到を始める人の群れに乗り遅れたのだが(売り切れてしまった)、買っていた人から後でお裾分けをもらった。

いろいろと探求し甲斐のあるアンデスの食文化が、また一つここにある。

追記:ラパス市のロドリゲスの市場でふと見つけてしまった。な、なんと……マラケタ・ミックス(mezcla para marraqueta)??こんなものが使われているのか。

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