sábado, 5 de marzo de 2016

ボリビア料理(リャマのスープ)

ボリビアのラパス県では、特にパカヘス郡(Provincia Pacajes)が牧畜の中心地になっている。比較的乾燥していて農業に向かない土地が多いのだそうだ。

その牧畜で重要な位置を占めるのが、アンデスのラクダ科の動物の一つであるリャマの飼育なのだが、行政上の首都のラパス市に近接する高原の街エルアルト市で、パカヘス郡へのバスが発着する場所は、そのリャマ肉の料理が食べられる場所となっている。この構図はなかなか面白い。都市の特定の場所が特定の農村部とつながり、その場所の性格が決定されている。

今回、食べに連れて行ってもらったのは、リャマのスープ(caldo de llama)。ふだんリャマの肉は食べていて筋っぽいなと思うことが多いのだが、このスープの肉はとても柔らかくなっていて驚いた。骨付き肉を長い時間煮込んであるからだろうか。

下の写真がそのリャマのスープだ。「お前は背中のところの肉が当たったな」と言われたが、確かにそんな形をしている。右上はトウガラシとトマトの万能調味料のリャフア(llajua)で、スープに混ぜたり、肉や芋に乗せたりする。


このスープが飲めるのは、クルセ・ビヤ・アデラ(Cruce Villa Adela)付近。ビアチャ(Viacha)の街へと向かう街道がエルアルトのビヤ・アデラ地区へと分岐する交差点の、ややビアチャ側に進んだ右手側に店が並んでいる。このあたりが、早朝にパカヘス地方へと向かうバスが次々と出発する場所で、これらの店もそれに合わせて早朝から品切れになる昼前後まで開いているのだそうだ。

もう一ヵ所のパカヘスとの交通の発着点は、同じエルアルト市の12 de octubre地区だ。先の方にCancha 12 de octubreというサッカー場があり、その周りにバスが発着するのだが、そこではリャマのチチャロン(chicharrón、味をつけた肉を油で揚げた物)やティンプー(timpú、茹で肉に黄トウガラシをベースにしたソースをかけたもので、もとの茹で汁をベースにしたスープが後から出てくる)が売られているのだそうだ。

リャマのチチャロンは、パカヘス郡へ行くと途中止まる町や市場で必ず屋台が出ているので、そこで口にすることもあるのだけれど(前にこのブログでも言及したことがある)、ティンプーは食べたことがない。どんな味がするだろうか。
(2016.3.6追記:ちなみにオルーロ地方には、リャマの干し肉(チャルケ)を炒めて作るチャルケカン(charquekán)と呼ばれる料理があって、これもとても美味しい。あとフリカセ(fricasé)というトウガラシペーストをベースにしたスープは、ふだん豚肉(たまに鶏肉)で作るのだが、これもリャマ肉で作ったりもするのだそうだ。)

No hay comentarios.:

Publicar un comentario