よく読ませていただいているブログに天満放浪記というのがあるのですが、その最近のエントリーが achalaw! になっているのを見て、ふと思い出したことがある。
このての感嘆句はアイマラ語とケチュア語でほとんど同じで、例えば「美味しい~」というときにこれは使えるはずで(というかそう教えてもらって)、以前、
Achalay !
と言ってみたことがある。(アイマラ語では末尾がyになる。)
そうしたら、横にいたおばさんが恥ずかしそうに怒り出して「何てこと言うの!」と僕に言う。おお?と思って聞いてみたら、その人は「さかってるぜベイビー」(訳が古くさくてスミマセン)と受け取ったのだった。そして確かにアイマラ語にはachalaという名詞があって、それは「発情期にある動物」なのだった。
こういうのは結構うけるので、失敗しても問題はないのだけれど、やはりその人や地域の言語使用の文脈があるのだという重要な教訓を僕にもたらした。
ちなみにアイマラ語では、「たくさん」という単語が複数あるのだが、その一つは男性のあそこという意味にもなるので、使い方を間違えるとそれもまたちょっと面白かったりする。アイマラ語の会話は、そういうdoble sentido(意味の二重化…というか駄洒落ですかね)を使った遊びに満ち溢れているので、話についていくのがすっごく大変でもある。
(ちなみに、アンデス地域を専門とするとても有名な言語人類学者の人が、最近の文献で、「冗談の場面でしか使われなくなるのは言語使用の衰退を意味している」という筋で、様々なインタビューの言説分析を行っているのだが、一般論として何を意味しているかは推察できるとして、アンデスでbromearというときは実は高度な言語能力を要求されるという印象があって、本当にそう考えていいのかなあと、いまだに私は思い続けている。)
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