アンデス・オーラルヒストリー工房(Taller de Historia Oral Andina)では、この2年に亡くなってしまった先人たちを偲ぶセッションを連続で開催している。そして今回は、メンバーで創設者の一人でもある仲間を追悼するイベントであった。
この仲間の家族たちをも招き入れてのイベント。常に大量の酒を飲み、明るく朗らかで、家族と仲間をつなぎとめていくような女性だった。ラ・パスのカルナバルの最終日のチュタの踊りに皆で参加しにいったことが、懐かしい。
常にもう少し話したいと思っていたのだが、私が標高の高い場所では一瞬で酒が回ってしまうので、何を話したのかすら、よく覚えていない。今度私がそっちへ行ったら、あちらの世界ではそんなにすぐに酔っぱらわないで、もっと話せるんじゃないかなと思う。
個人の軌跡というよりも、家族として、組織の仲間としての思い出を大事にする言葉が続き、これまでのイベントともまた少し違う色彩を帯びていく。アカデミックな領域に参入しながらも、そのような「形式的にきれい」ではない語りや、家族の語りに常に立ち戻って、それを大事にしていく、それはそれを標榜する組織にとっても簡単なことではないわけで、常に危ない刃の上を歩いて渡っているような気持ちになる。今回のがうまく成立して、本当に良かった。
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