ぶあつい壁の中の薄暗い部屋に、昼になるとアンデスの強烈な日差しが差し込んでくる。ラパス市のソポカチ地区の坂を上っていった辺り(Alto Sopocachi)に、私の魂の一部が確実にある。
私はラテンアメリカの思想研究で流行しているModernidad/Colonialidadグループを必ずしも高く評価してはいないのだが、その中のワルテル・ミニョーロ(Walter Mignolo)が提唱した「I am where I think」(どこで考えるか、それが私である)、つまり発話の場所(locus of enunciation)を重視する発想には共鳴している(Mignoloに立脚しないとそれが言えないのかという葛藤はあるが)。
何度も繰り返してその場所に戻り、上塗りするように、それをもう一度解体するように、耳を澄ましながら、対話を重ねながら、自分の思考をつなげていく。その機会を与えられていることが、いちばん有り難いことなのかもしれない。
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