でも、本来ラテンアメリカの社会科学は、特に左派の社会科学は矛盾とか亀裂とかを重視してきた。当初は近代化や開発/発展の「正常な」モデルからのずれであり、不均等さ・異種混淆さであったが、そこから近代化や開発/発展を前提とせずとも社会自体が矛盾や亀裂の上に成り立っているという物の見方を鍛えてきたのだ、と私は思う。
こういう社会科学は厄介なので、外の人は手を出したがらない。でも、そういうことから目を背けたくないなと思う。私にとっては、そこにラテンアメリカが生んだ最良の感性があるのだ。まだまだこれからだ。
写真は、この本を読んでいるときにこの記事の内容を考えていた、という備忘のための記録。
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