The Andes and Amazonia have a long history of oral traditions. Even as native inhabitants engaged with Western writing, becoming more "lettered" since the time of contact, indigenous communities retained the art of story-telling and cultural production. Wisdom and meaning-making was and continues to be passed down from one generation to the next by way of practice, experience, and applied knowledge of the processes behind beautifully made things, rather than through conventional written texts. The absence of written documents has led some scholars and officials to characterize cultures in this region as a "people without history." This exhibit presents the perspective that indigenous communities are by no means deficient in historical and cultural texts; that narratives of their experiences are richly inscribed in tactile surfaces and performance traditions rather than on paper.
【私訳】
アンデスとアマゾニアには、口頭伝承の長い歴史が存在する。先住民の人々が、遭遇の時点を境にして西洋の文字を書き記すことに関与し、次第に「字を識って」いった一方で、先住民共同体は物語を語り、文化を生み出す態(わざ)を保持してきたのだ。知恵や意味の産出(物事の意味付け)は、以前も、そして現在も、伝統的な書かれたテクストを通してではなく、美しく作られた物の背後にある実践、経験、そして知識を応用する過程を通して、次の世代に対して伝承され続けている。文字で書かれた文書の不在は、学者と実務家の一部をして、この地域の文化を「歴史を持たない人々」として特徴づけさせることとなった。この展示では、先住民共同体が歴史や文化に関するテクストを欠いているわけでは決してなく、経験の語りが、紙ではなく、物質の蝕知できる表面や実演の伝統に刻み込まれているのだ、という見方を提示する。
これは、いま国際学会で訪れているオハイオ州立大学で、学生が主導権を取って、様々な教員の協力を取りつけながら開催したインタラクティヴな展示の説明文の、最初の段落。QRコードを読み込むと、様々な関連画像、映像、音声などで自分を取り囲むことができて、一つ一つの展示を文脈の中に戻して理解できるように、というのが目指されているのだそうだ。学生主導の企画があることもすごいし、国際学会の中に「実習」の時間があるのだが(様々なラテンアメリカの先住民言語の初歩をコミュニカティブに学んだり、オンライン教材の実演を見ることができる)、その時間の中に学生たちによる展示の説明が組み込まれているのも刺激的であった。
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