この前の利休梅は、形を作りづらくお生花(伝統花)に向かないと物の本などには書いてあるようだ。よくそれであんたあそこまで行ったね、と先生にほめられた。新しい素材を開拓できただろうか。
もう人前に出てくることはなくなってしまった、我々の会の会長の生け方を思い出す。あの人の指がすっと通るだけで、その枝に、その葉に、味がうまれてくる。岩のような豪気な梅の生け方をすることに衝撃を受けたものだったが、あくまでもその指使いは繊細で柔らかく、魔法のような丁寧さが込められていた。
そういうものが少しでも伝わって、少しでも自分の形の味わいにつながっていくといい。
一度知ってみるといろいろと気付くもので、スペイン語を非常勤で教えに行っている大学への道すがら、利休梅が白い花をたくさん付けているのをみた。そうか、きみはこんなところにいたのだったか。
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