トウモロコシの季節ももう終わりに近づいていて、そうなると一年に一回か二回かやってくるウミンタ(humint'a)という食べ物を作る日がやってきます。トウモロコシのパンのようなものだと言えばいいかな。これも一つの季節の風物詩かもしれない。トウモロコシ地帯では多分どこでも作られていて、ペルーではタマルと言うような気がします。今回はうちの家族の作り方を記録してみます。
山積みになった白トウモロコシ(choclo)を剥いていきます。これは中の粒が柔らかいもの(llullu)と固くなってしまったもの(q'ulu)に分けます。ウミンタに使うのは柔らかく水分を多く含んでいる方。硬いのは茹でてモテ(mut'i)と呼ばれるものにして食べたり、来週はこれでスープ(lawa)を作ろうという話になったり。ちなみに形が良くて大ぶりのものは、ルフ(luju)と言って、包んでいる葉(?)を丁寧にはがしていって、あとで包むのに使います。
粒を剥がしていって大きなたらいがほぼ一杯になるくらいになりました。
次はこの粒を挽いていきます。これ一杯を一回交代で家族の息子の男の子と。水分を多く含んでいるのでその分挽くのは楽なのですが、それでも腕が筋肉痛になるほど。
(でも別の人にバタン(batán、石でガタゴト挽くやつ)を使わないなんて楽してるよ~と馬鹿にされたw。)
挽いていくと、柔らかい水分を含んだ白いペーストのようなものができます。
それに塩と砂糖とシナモンとアニスと溶かしバターを加えたものを、トウモロコシの葉に乗せて、その上にチーズを一切れ乗せて、包んで鉄板に並べていきます。四角に包んだり三角に包んだり。
左下に大きいのが一つあるのは、下の娘がチーズを沢山いれた自分用の特別ウミンタを作って、分からなくならないようにしているのです。これはおばあちゃんも含めて、「昔はみんなそうやった」という話になったりします。今年はたまたま山羊のチーズをもらったので、試しに全員に一つ作ってみようと言って、それだけ包み方を少し変えて作ったりしました。
これをオーブンで焼いて出来上がり。(鍋で作る場合もあります。)今回は上の鉄板10枚分。一日がかりの仕事で、でも皆がこれが大好物なので、今年も上手にできたと言って喜んでいました。よくラパスの市場でも売っているのですが、あれはコーンスターチを混ぜているんだと言われていて、自家製のはもう少し硬めの素朴な味がするように思います。
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