2月の最初の週は、アイヌ語の方の研究会(ゼミ)の合宿で二風谷へ。
短い期間の滞在でも、いろいろなことが分かってくる。子どもたちへのアイヌ語の教育について、長い時間をかけて地元で取り組まれてきたことが、少しずつ実をつけ始めていること。若い人たちが年を重ねるにつれて、少しずつ次の一歩をどうしようかと考え始めていること。日常の中にいまでもアイヌ語が残っていること。
[暖房がよく効いているところで「エタㇻカ暑いな」と若い人が言っていた。やたら暑い、ということ。]
いろいろと難しい宿題を受け取るが、研究者という仕事の良いところは、自分次第で様々なことが変わっていくところだ。学生たちが自分たちのアイヌ語のレパートリーを持てるように。同世代のアイヌを背負っている若い人たちと、言葉が交わせるようになるように。
ここが最前線なのだ。世界の、そしてたたかいの。